＊ツナグ

　　　昨日、映画、ツナグを観てきました。

　　　ネタばれになるので
　　　これから観るのを楽しみにしている方はスルーして下さいね。
　　　続きに書きます。

　　　あっ、これはここに書かせて!!

　　　映画を観ている最中におしゃべりはやめましょうね。
　　　というのも、昨日の出来事です。
　　　ご年配の方が多いなぁという印象の客層でした。
　　　ご年配の方が皆さんそうではないのはわかっていますが・・・・
　　　予告が始まってもしゃべっている方が多く・・・
　　　本編が始まってもおしゃべりが止まらない(>＿<)
　　　たぶん一グループだけではなかったと思います。
　　　せめてひそひそでお願いしたい。
　　　だって、普通に声が聞こえてるんだもん。
　　　「あ～、タジン鍋～!!」とか「お～、おいしそう～」とか、
　　　「あっ、そういうことかぁ～!!」とか、「きゃ～ビックリした～」とか・・・
　　　私の席よりも２～３段後ろだったと思うけど、聞こえてる。
　　　家でテレビ観てるんじゃないんだからさぁ
　　　後ろか前だったら「すいませんもう少し静かにお願いできますか」
　　　って言えたのに・・・と思ってしまった。
　　　さすがに私まで大きな声で「うるさい!!」とは言えず・・・・
　　　ちょっとだけそんな不愉快な思いをして観てきたんです。

　　　ということで、続きは「続き」で・・・



　　　

　　　ツナグという映画を知ったのは、バスケのママ友が
　　　松坂桃李を好きという理由です(o≧3≦)　
　　　だけど、映画雑誌でツナグの記事を目にして、読んだところ、
　　　原作が辻村深月さんではないですか!!
　　　好きな作家さんで、作品をいくつか読ませていただいているので、
　　　桃李くんよりも、深月さんの作品が映画になるんだ、観たい!!
　　　と思いました(笑)

　　　ツナグの文庫本も買って読んでいたんだけど、
　　　途中にして、映画が観たい!!と思い立って観に行ってしまった・・・

　　　ツナグとは、死んだ人と1度だけ会わせてくれる、仲介役をしてくれる人。

　　　３つのストーリーと桃李くん演じるあゆみの両親の死とが
　　　同時進行で進んでいきます。
　　　お母さんに会いたい息子・・・
　　　私は原作を読んで、このストーリーの最後に
　　　お母さんも生前、お父さん(ご主人)に会ったことがある、
　　　その時に孫を見せに行ったんだよ・・・ということに涙してしまいました。

　　　親友に会いたい女子高生。
　　　私はこのストーリーが一番よかった。
　　　ふとしたことから殺意が芽生え、ちょっとした、水道をひねるという行動だけで
　　　親友を殺したのではないかと、
　　　知らないまま死んでしまっただろう親友に、
　　　真相を伝えられるか・・・・伝えられずにごめんねと泣くだけだった・・・
　　　そして亡くなった親友から、あゆみを通して伝えられたメッセージに
　　　鳥肌が立ってしまった。
　　　そのメッセージは全てを知ってるってことだと思いました。

　　　
　　　恋人に会いたい会社員。
　　　失踪している、生きていると信じていたけど、
　　　ツナグを通して会える・・・ということは死んでいたということ、
　　　家出をしていて偽名を使っていたため、
　　　事故で亡くなったけどちゃんとその死が伝わらなかったこと、
　　　せつないストーリーでした。

　　　そしてあゆみの両親の死・・・
　　　ツナグをお父さんが継いだために起こってしまった死。
　　　本当だったらあゆみは両親のどちらかに会えたはずなのに、
　　　ツナグを使わず、自分の中で死を受け止めていました。
　　　そのことがまた泣けて泣けて・・・・

　　　ツナグという存在をフィクションじゃないかと、思ってしまったら
　　　この映画は楽しめないと思います。
　　　ツナグという能力を持った人がいて、
　　　大切に思う気持ちがあって、会ったあとに何を思うか・・・・
　　　本当に素敵な映画だと思います。

　　　私だったら・・・と考えたけれど、私は今のところ会いたい人はいないなぁ・・・

　　　映画を観てしまったあとだけど、
　　　原作の続きをぜひ読みたいと思える作品です。